マーチは再入院しました。早く元気になろうね。

2002年3月14日

家に帰って10日目、6畳の和室の中だけで 
おとなしく過ごしていたマーチ。
でも今日はおとなしすぎる。息も荒いね。
ご飯は食べているのに ちっとも大きくならないね。
つらいけど もう一度病院に行こう、ね、マーチ。

写真:聴診器をあてられるマーチ写真:入院中のマーチ(2)

2度目の診察。体重は2.2Kg 全然増えてない。
おしっこも黄色で 黄疸も出ている。
血液検査の結果も肝臓の数値がまだまだ 悪い。
もう一回 入院して 点滴を受けることになった。
血管が細くてなかなか針が入ってくれない。痛いね。
ブドウ糖が体内に入ると見違えるように元気になった。
食欲もすごくあるみたい。
その調子。また明日会いに来るからね。

2002年3月15日

昨日は みるみる元気になっていく様子を見ていたので安心していた。
でも今日のマーチはぐったりとして 顔をみても起き上がってこない。息も荒くなってる。
しんどいね、マーチ。まだ点滴は外せない、もう少し頑張ろう。
元気になって うちに帰って 丸々としたねこさんに戻って安心して暮らそうね。
明日は 土曜日、朝一番に会いにくるね。

写真:マーチ アップ(2)写真:入院中のマーチ(3)

2002年3月16日    朝

ぜんぜん良くなっていない。顔を見ても立ち上がることもできない。呼吸も荒い。
お腹もかなり張ってきている。胸腹部のレントゲンを撮ると 本来内臓が写し出される部分が真っ白で何も見えない。
線量を倍に増やして再撮影しても同じだった。
この意味は お腹の中にドロドロとしたものがぎっしり詰まっているということ。
肺が圧迫されて呼吸が苦しくなっていた。

先生も何とか原因を突き止めようと一生懸命診察してくださった。
エコーで腹腔内を観察する。肝臓に繊維化した組織が白く見える。
触診では細長い硬いものに触れる。

・・・・・結果 マーチは「猫伝染性腹膜炎(FIP)」と診断された。
空気感染し 猫の約30%がウイルスを持っており、うち発病するのはほとんどが3歳未満の猫で1パーセントといわれている。
ワクチンはなくもちろん治療法も確立されていない。対症療法として インターフェロンの注射や抗がん剤投与ができるくらい。
もって数ヶ月 早いと一月のいのちということになる。


写真:マーチ アップ(3)

外で苦労し 白血病のキャリアになり おまけにFIPまで発症してしまった。
マーチ、今までどんな風に生きてきたの?

2002年3月16日     夜

午前中に インターフェロンを注射してもらった。
効果があれば 少しは楽になる。ただし一時的なもの。
淡い期待をもって 会いに行った。
・・・・・・効果なし。

写真:点滴を外すマーチ

家に連れて帰ることにした。
点滴を外すとき大きな声で鳴いてるいる。
可哀想だけど大きな声を聞くと少しホッとした。

家について マーチを部屋にいれた。
すぐにトイレでおしっこをする。おりこうさん。

はじめてこの部屋に入ったとき マーチは白血病のキャリアだけど
大切に育てて丸々としたネコに戻してやさしい里親さんの元へ送り出そうと思っていた。

写真:里親募集時のマーチ

でも、もうその必要はなくなりました。
どんなことをしてでも病気を治してあげたいという気持ちはあります。
だけど治らないなら残りの時間は苦痛のない 穏やかな時間にしてあげたいと思います。
さみしくないように、くるしくないように。
それでいいよね、マーチ。


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