ウララな日々(6)

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ウララの旅立ち

10月9日午前4時、まだ外は真っ暗です。
台風22号の影響で飛行機が欠航になるのではと心配していましたが
午前中の便は予定通り運行していたのでやはり今日がお届けの日です。

和室を見に行くとウララはまだ押入れの中で眠っているようでした。
起こすのも怖い思いをさせるのも可哀想に思いつつも
ヒデさんが声を掛けながら押入れを開けるとウララが一目散に向いの洋室に走りこんだので
その中でキャリーバックに入ってもらうつもりでした。
ところが私がうっかりしていたので 猫用にくり抜いたドアの穴からウララが飛び出してしまいどこかに隠れてしまったのです。
結局たぬきのように尻尾を膨らませて人間のトイレに逃げ込んだところをキャリーバックに追い込む形で
何とか入ってもらうことができました。

関西空港に着きチェックインを済ませ、ウララをカウンターで預けなければなりません。
うちのキャリーはビニール製で柔らかいのでキャリーごと航空会社のカチンとしたキャリーに
入れてもらうことにしました。キャリーのネジが全部締められるのを見てから搭乗口へ。
ウララ・・・さぞかし怖い思いをしてるのでしょうね・・・。

大阪−東京間は1時間弱のフライトです。あっという間に到着し、到着口に行くとすでにウララが入った
キャリーはカウンターの上に置かれていました。
中を覗き込むと狭いキャリーの端っこに寄り、目を見開いたウララと目が合いました。
ウララ、もうすぐ着くからね。

最寄り駅で待ち合わせしていた里親さんはすぐにその方だと判りました。
前日にお電話でお聞きしたお声の通りほんわかと優しい雰囲気の方でした。

里親さんは緊張しているウララが落ち着けるスペースにと
爪とぎボックスとトイレと水とご飯をセットしたお家を用意してくれていました。
お向いには先住猫の熊五郎君のおうちもあります。

里親さんと一緒にウララが飛び出さないようにキャリーを開けるとソロリソロリと爪とぎハウスに入っていくところを確認。
奥の方に体を押し付けてこちらを見ています。
保護当時のように怯えた目をしています。
でも、この目が若い猫らしく好奇心に満ちたキラキラしたものになるのは
そう遠い未来のことではないと思います。

里親さんのお家には「ごましおちゃん」と「熊五郎くん」がいます。
どちらも里親さんの保護猫です。
ごましおちゃんはママのエカちゃんと人馴れしていない状態で保護されましたが
里親さんに愛情を注がれこんな幸せになりました。
左がごましおちゃん、右が天国にいるママのエカちゃん。

熊五郎くんは去勢済みにも関らず飼い主が見つからず図書館付近で
人恋しそうにしているところを見かねた里親さんに保護されました。
初対面の私にもスリスリしてくれるのですが、黒くて大きな体でされるとなかなか迫力があります。


しばらくはウララも緊張の日々が続くでしょう。
最後にカメラに収めたウララ。緊張してます。

でも大丈夫。
ウララのことをきちんと理解し、ウララが幸せになることを望んでくれる
お父さんとお母さんがいるのです。
そのことがもうすぐ分かるからね。
ごましおちゃんとエカちゃんのような幸せなお顔を
応援してくださった皆様にご報告できる日が必ずやってきます。

里親さま、どうぞウララをお願いします。
ウララの幸せが里親さまにもとりましても幸せをもたらしますように。

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