ウララな日々(1)

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2004年6月30日
逃げないウララ。
といっても1メートル以内には近づけさせてはくれません。
でも、ご飯の音をさせながら「ウララ〜」と声をかけると
足元のすぐそばまでやってきて短く鳴いてくれることもあります。
その時は「あっ、触らせてくれる?スリスリしてくれる?」と
期待で胸がときめくのです。

だけど焦りは禁物。
ときめく心をひた隠しながらそっと腰を下ろし
腕を思い切り伸ばしてご飯をおきます。
一瞬ご飯に口をつけかけるのですが
やはり私の姿があると思いとどまります。
そして少し後ろに下がり座りなおして
私がどこかへ行くまでじっと待つのです。

この時点からしばらく根競べです。
「お腹が空いているはずなので食べるかも・・・」と思いながら
「ウララ、こわくないよ。ご飯、お食べ」と優しく声を掛けたり
廊下を通りかかったはちを和室に誘導して
ウララを誘ってみたり・・・。

それでもやっぱり1メートルという距離はまだ縮まりそうもありません。

でも、その距離の先に丸い目をクリクリさせながら
正面を向いて座っているウララの可愛らしいこと。

長い尻尾と手足を動かしながら
スルスル〜と歩く姿の可憐なこと。

つれないはち君。
もっとウララと遊んであげてね。

2004年6月26日
劇的(?)変化だ。
器に入れたドライフードをカサカサと音を立てながら
和室に持っていくと引き戸の足元のところまで
ウララが来ていました。
「ウララ、ご飯もってきたよ」と声をかけても逃げません。
驚きを隠しながらそっとかがみ込むと流石に50cmほど後ずさりしてしまいました。

器を目の前に置くとにおいを嗅いで「にゃ、にゃ、にゃー」と鳴きました。
すごい!

そのまま暫らく話しかけてみましたが
ちょこんと座ったまま動かなくなりました。

私はさらに調子にのり今度は猫になりきり
四つんばいの姿勢で屈みこみ
にゃ〜にゃ〜鳴きながら顔を洗う仕草などもしてみると
再びにゃ〜!

動こうとはしませんが目にはそれほど警戒色もなく
丸い目でこちらを見つめています。

もう少しで触らせてくれそうな気がします。
・・・が、まだまだですね。
それきり三角出窓に飛び乗ったまま出てこなくなりました。

今日のウララは可憐な印象でした。
2004年6月25日
アルミボールにつられてまたもや飛び出してきたウララ
廊下に転がっている小さなアルミボールに飛びつきたくてウズウズしているのが分かります。
私にどこかへ行ってほしいのでしょうが
今度はウララの足元をめがけてボールを投げてみました。
私に見られているのに我慢できずに
前足でボールを転がし始めました。
その調子!

まだまだ近づくことはできませんが
今日のウララの目は「ね、ね、ボールは?」といっていました。

夜、ヒデさんの帰宅が遅くなるので
一人で息子の優をお風呂に入れて上り廊下を歩いていると
すぐそばまでウララが来ていました。
しかも逃げようとしません。
もしかすると触らせてもらえるかなと期待しましたが
抱っこしていた裸の赤ん坊・優(しかもウララをみてウッキー!と笑っている)の存在にびっくりして
逃げていってしまいました。


ウララに必要なのは友達、遊び友達ですね。
2004年6月24日
殆ど夜しか姿を見せないウララが
今日の朝、廊下でアルミホイルで作ったボールを追いかけまわして
遊んでいるはちにつられて飛び出してきました。

ボールを投げているのは私なのでバッチリ目が合ってしまいました。
もしかしてウララも遊ぶかな?とボールを投げてみると
興味深そうに目で追っています。
が、追いかけるのまでには至らずでした。

それでも和室から廊下を覗いている回数が少しずつ
増えてきています。
近づくと相変わらずベットマットの裏に逃げ込みますが
逃げ方にもすこし余裕を感じます。

蒸し暑くなってきたので最近は三角出窓で涼んでいるようです。
2004年6月21日
最近暑がりはちは開けたままにしているリビングと廊下の間のドアの
ところでお腹丸出しのバンザイの格好で眠っています。
昨夜遅くそろそろ眠ろうと椅子から立ち上がりかけたとき
はちのそばにウララが来ているのに気づきました。

私の動きを観察しながら何とかはちと遊べないものかと
目の前をスリスリしながら歩いています。
はちは熟睡しているので反応無し。寂しいウララ。

椅子に座りなおして優しく声をかけると
壁に体を隠して顔だけのぞかせて私をジッと見つめています。
丸いお目目が可愛いウララ。

あまりに可愛らしい表情をしているので
そっと手を出せばゴロゴロと近づいてきそうな気さえします。

今日の夕方も和室のふすまの隙間から廊下を見つめるウララを発見しました。
逃げようとしないのでゆっくりと廊下に腰を下ろして
静かに話しかけると丸く目を見開いて聞いていてくれました。

残念ながら怪獣・優が私の背中をめがけ突進してきたので
ウララはベットのマットの裏に逃げてしまいました。

1歳児はウララにはキツイです。
ごめんね。

2004年6月20日
しつこい風邪にすっかり参ってしまった2週間。
静かなはずの夜にまで私達の咳込みが響いて落ち着かなかったのではないでしょうか。
はちやたあちゃんは昼間もよく眠りますが夜も私達と同じように朝までゆっくり眠ります。
もう夜行性とは言えません。

でもウララは昼間はジッと息を潜めています。
私が近づかないと判断している時は
おそらく眠っているはずです。

そして日が暮れて夜7時ごろから行動を開始するのです。
薄暗い廊下に顔だけを出して明かりのついたリビングの様子を伺いつつ
向いの洋室に駆け込みご飯を食べたりはちがいれば遊んでいるようです。
かなり「目撃」できるようになりましたが
まだまだ触れる距離には近づけません。

今みたいにどこへでもいける状態だと隠れたままでなかなか
話しかける時間もないので 一部屋だけで自由にしてもらっていたほうが接触する機械が増えて
良かったかもしれません。どちらが良いのか・・・。

私達の風邪も良くなったし、これからもっと
話しかけたりコミュニケーションをとるようにしよう。
2004年6月7日
朝6時ごろ、リビングにいるヒデさんが小さな声で私を呼びました。
ウララがリビングのドアのところまでやってきて「にゃ〜にゃ〜」鳴いているのです。
どうやらはちを呼んでいるみたいです。

私がしのび足で見に行くとサササッと隠れてしまいました。
私への警戒心はかなり強いみたいです。

それでもウララの目撃回数は日に日に増えています。
夕方ウララのドライフードを入れる準備をしていると和室から
こちらをのぞきこんでいるウララを見ました。
口元が白くて可愛いお顔です。
2004年6月6日
先日里親さんから「仔猫たちに回虫がいる」とお知らせをいただいていました。
ウララの便検査をしていなかったのです。
そして駆虫しないまま里子に出してしまいました。
本当に申し訳ないことをしてしまいました。
どちらの里親さんもワクチン接種に病院に連れていってくださり
その機会に駆虫をしてくださいました。
ありがとうございました。

ウララも調べなければなりません。
トイレからウララの便を持っていきました。
ウララにも回虫がいるはずなのですが
検査結果は陰性でした。
獣医さんいわく「回虫が産卵していなければ陰性と出る場合がある」とのこと。

それでもやはり駆虫しておいた方がいいのでお薬を飲ませることになりました・
ウララのトイレに入っていたはちとたあちゃんも一緒に駆虫剤を飲みます。
ウララは抱っこが難しいのでご飯に混ぜようと思います。
たあちゃんには飲ませたことがないのでどうなるか・・
はちは以前にも一人が抱っこしてもう一人が飲ませる形で
大丈夫だったので今回もそうするつもりです。
2004年6月5日
どうやら昼間は三角出窓で過ごしているようです。
私達が一歩でも和室に入ると「カサカサッ」と音を立てて
素早くベッドのマットの裏へ走りこむ音が聞こえてきます。
睨まれるのを承知で見に行くと目をまん丸にしてこちらを見つめるウララがいます。
せっかく寛いでいたのにね。

昨夜は夜中に目が覚めてリビングにいくとウララが来ていました。
私が立っていることに気づき慌てて和室に逃げようと出口を探すのですが
リビングのドアはチョコレート部分のガラスを一枚割って猫用の出入り口に
しているためパニックになったウララはなかなかそれに気づけません。
声をかけると返って恐怖かと思ったので壁にかくれてそっと見ていると
ようやく割れた部分を見つけ出し逃げていきました。
「そうか、夜中はこんなに近くまで来ているのか」と夜中に一人で笑ってしましました。
昨日はヒデさんがお風呂場で目撃したと言っていたし
この分だと私達の留守中に家中の探索は済ましているのではと思います。

夕方には優にご飯をだべさせている賑やかなリビングの様子をそっと伺いながら
廊下を渡って元の部屋へ走りこむ姿を見ました。
ウララなりに考えて行動しています。
そのうちもう少しゆっくりと姿を見せてくれるようになるでしょう。

時々見かけると何だか得した気分にさせてくれるウララです。
2004年6月2日
優が熱を出したので昼間は病院に行き留守にしていました。
その間に元の部屋に戻りご飯を食べてウンチも済ませていたようです。
やっぱり人気があるとなかなか動けないのですね。
それでもマットの後ろに様子を見に行くとこちらをみる表情が少しずつ柔らかくなってきている気がします。

和室の出窓はいつも隙間を開けていて
良い風が通りぬけるので結構過ごしやすいのです。
そのうち出窓でお昼寝してくれるようになればいいのにと思います。
2004年6月1日
やっぱり今日もマットのうしろにに潜んで過ごしたウララ。
今日は私が家中の掃除に燃えていたので掃除機の音や洗濯物を持って
廊下を行ったりきたりする音に驚いていたかもしれません。

それでも少しずつ慣れてきたのか
私達が夕食を食べているまだリビングが明るい時間帯に
廊下を横切り元の部屋に走りこむウララを目撃できました。
どうやらトイレをしているようです。
暫らくすると再び和室に戻るウララを発見。
今まで寝静まった夜中にしか動いていなかったのに
少しずつ行動範囲、時間が拡大してきています。

昼間もマットのうしろを覗き込むと睡魔に勝てずに
ウトウトしてしまうウララがいました。

家庭内野良状態になってしまいましたが
そのうち姿を見せてくれるようになるはずです。
2004年5月31日
部屋のドアを開放して4日目。
昼間は物置と化している和室に入ったきり物音一つたてずに潜んでいました。
優が生まれてから私達は布団に寝るようになったので
和室には不要となったダブルベッドのマットレスを立てかけていてマットと壁の隙間が
格好の隠れ場所になっているようです。
2日前はもしや外に脱走したののでは?と疑いたくなるくらい
気配をけしていましたが夜になり部屋の電気を消すと小さな声で鳴いているのが聞こえました。
昨日も昼間はマットの隙間、夜は元の部屋に戻りゴハンをたべたり
トイレをしているようです。
昨日のうちに元の部屋からボロボロになったウララのダンボールを取り去り
綺麗に片付けました。

今日は夜10時ごろに和室から廊下を挟んだ向いの元の部屋に
駆け込む音が聞こえたので見に行くと
いつも入っていたダンボールをおいていた場所に座っていました。
私の姿を見ると一瞬固まってしまいましたが、
優しく声をかけながら新しいフードと水に交換している様子を
目を丸くしてみていました。
さらに子守唄を小さな声で歌うと目を閉じてウトウトしていました。
本当は目を閉じたくないのに瞼が勝手に落ちてくるの・・という感じです。

それにしても丸い目と顔が何とも可愛いウララです。

2004年5月28日
ウララの部屋のドアを開けてみることにしました。
物置部屋と化した和室に入ったとしても隠れる場所は限られています。
昼間はどこかに潜伏してしまうでしょうが、私達が寝静まった深夜に
探索を始めるかもしれません。

午前中はいつもの箱に入ったままでしたが、午後から留守にして
夕方に戻るとウララが部屋をでてどこかに行ってしまいました。
さりげなく心当たりを探していくと何と人間のトイレの隅っこに隠れていました。
我が家はニャンズがどの部屋へも自由に出入りできるように
ドアをくり抜いています。一番狭い密室なので帰ってきた物音を聞いてとっさに隠れたようです。
ドアを閉めてそっとしておくと暫らくして部屋に戻る音がしました。

はちもウララの部屋で涼んでいることが多く少し離れた場所で寝転んでいます。

私がかなり近づいても逃げ出そうとはせずしばらく様子をみて
大丈夫だと判断できたら座りなおして目を閉じてくれました。

ウララは猫にフレンドリーです。先住猫さんがいるお宅でも仲良くできると思います。
人間には時間がかかるかもしれませんが少しずつ少しずつ
心を開いて柔らかい表情になっていく様子を
楽しんで下さる方に迎えていただければ、と思っています。
2004年5月26日
今日もウララははちと遊んでいました。
またドアの隙間から見ていたのですが、気配に気づいたウララはサッと箱に入ってしまいました。
箱の中からジッとこちらを見つめています。
バレたなら仕方ないので私も部屋に入ってねこじゃらしではちと遊んでみました。
それを興味深々で見ているウララ。楽しいよ。

少しずつでいいから人間が怖くないと理解してくれればいいのです。

いつも入っている箱はボロボロになってしまったので
新しい猫ベッドに変えようと思っています。
ペットショップで売っている綺麗な猫ベッドは案外見向きもされないことがあるので
うちにあるダンボール箱を猫好みに整えてみようかと考え中です。

ごくたまにしかウララの柔らかい表情をみることはできないけれど
はち遊んでいるときのリラックスしたウララの可愛いこと。
いつかなでなでしたいと思うのです。
2004年5月25日
先日目の前ではちと遊んでくれたのは幻だったのか?
翌日ウララは再び箱入り猫になってしまいました。
それでもかなり近づいてもシャーシャー噴かないだけでも進歩しています。
めげずに毎日ゴハンと水を入れ替え、トイレ掃除をしながら
穏やかに話しかけたり唄を歌ったりねこじゃらしを目の前でチラチラさせてみたりしています。
ほとんど反応してくれませんが今はそれでいいのです。

でも今日は久しぶりにはちと遊んでくれました。
それをドアの隙間から明子ねえさんのように見つめる私。
ウララの全身が再び現れはちにおとなしく押さえつけられていました。
ウララは猫にはすごくフレンドリーです。
我が家のサビ猫お嬢様たあちゃんに鬼の形相でふかれても平気です。

今夜中の1時前ですが、家の中が静かなので隣の部屋でうろうろしている
ウララの気配が伝わってきます。
何してるのかな?
2004年5月21日
嬉しい!はちがウララの部屋に入りたがるのでそっとドアを開けると
ウララが箱から出てきました。そして部屋の真ん中まできて
はちと鼻をくっつけていました。さらにはちに耳を舐められても押さえつけられても
おとなしくしています。しかもそのあとはお腹をみせてゴロンと転がってもっと遊びたそうな様子でした。
はちが直ぐに飽きてしまって部屋を出てしまいましたが
全ては目の前で私が見ていると分かっているのに起こりました。
久しぶりにみたウララの全身。
表情もリラックスしていて丸い目が垂れ目になっていて可愛らしい姿でした。
ああ、嬉しい。人馴れしていない猫さんがほんのわずかでも見せてくれる変化は最高です。
感動です。
そのあとはまた箱に入って出てこなくなってしまいましたが、今日はこれでものすごく満足しました。
何だか力がわいてきた気がします。

2004年5月16日
仔猫たちがみんな幸せに旅立ち、我が家にはウララが残りました。
そして今日はじめてウララが泣きました。
何度も何度の泣きました。
暫らくは寂しいでしょうが母猫の立場を開放され
これからは自分ことだけを考えて幸せになってほしいと思っています。
引き続きウララも里親さんとのご縁に恵まれますように。



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