2002年

更新お休みとお詫び

【マーチ&ヒカル】
 3月に保護をしたものの わずか16日後に天国に旅旅立ってしまったマーチをきっかけに4月に立ち上げた
この小さなHPですが、猫を通じてわずか7ヶ月の間に沢山の方々との出会いがありました。

マーチと出会う前の私は愛猫のはち&たあちゃんと夫のヒデさんと仲良く暮らしていました。
子供のときから犬、猫、鳥達と自然に一緒にいたのですが、マーチにに出会うまで野良猫の現状を気にしつつも
何も分かろうとしていませんでした。
はちもたあちゃんも保護猫ではありますが、保護した時の健康状態も比較的良く
病気もなく今まで元気でいてくれたので、マーチのあまりに早い死に強いショックを受けました。

その後出会ったヒカルが白血病キャリアではありますが
お力を貸してくださった皆様のお陰で暖かいお家の子に迎え入れられたことは今年の私たちの何よりの喜びとなっています。


【コウノトリ】
7月に私が入院し、その後ヒデさんはオーバーワークがたたり会社を3ヶ月間休むなど年の後半はいろいろありました。
特に今年一番の変化は 結婚7年目にして私たちに待望の赤ちゃんが出来た事です。
結婚3年目に初めての赤ちゃんがやってきてくれましたが、妊娠初期に天国にいってしまいました。
その時の後遺症から赤ちゃんを授かるのはかなり難しい状況になり、一時期は絶望的な気持ちに陥っていましたが
諦め切れなかった私たちはいくつかの病院を回りました。

この4年間は望んでも望んでも赤ちゃんが出来ない苦しみを味わいつくした期間でもあります。
読んでくださっている方の中に不妊治療を経験された、又はしているという方がいらっしゃるかも知れません。
赤ちゃんが欲しいと想う気持ちは人それぞれでしょう。赤ちゃんを望む皆様にコウノトリさんが舞いおりますようにと心から願います。

現在お腹の赤ちゃんは8ヶ月に入り、順調に成長しています。出産予定は来年3月です。
今までの苦い経緯もあり 元気で生まれてくるまでは安心できない部分はありますが、
この子の生命力を信じていこうと思っています。

【妊婦と猫の生活】
時々妊娠又は出産したので仕方なく飼い猫を手放す事にしました。と里親さんを探すという例を見てきました。
おそらくトキソプラズマなどの感染症やいわゆる猫アレルギーを心配してのことだと思います。
飼い主さん本人は大丈夫と思っていても親、あるいは未だに医師から「動物は離しなさい」と言われたという方もあるかも知れません。

【トキソプラズマ】
妊娠出産の本に大抵説明がされていますが、トキソプラズマは犬や猫、鳥などペットに寄生する原虫で
ペットの排泄物から人間に感染することがあります。ただもし感染しても、普通の大人には目に見える影響はなく
知らないうちに感染して免疫が出来ています。
ところが妊娠初期にトキソプラズマに初感染すると、それが胎盤を通じて赤ちゃんに感染し、流産や早産になったりする事があります。
ですが妊娠初期に初めて感染する可能性は1パーセント以下であり赤ちゃんに異常を与えるような例はまれであります。
口移しで食べ物をやるような過剰接触を避け、トイレの始末をした後は手をよく洗うなどごく常識的なことを守れば良いだけです。
むしろ豚肉などはよく加熱調理するなど生肉に対する注意の方が必要です。
トキソプラズマの抗体検査は血液検査で分かりますので心配な方は受けてみても良いかもしれません。
私は一応産婦人科の先生に猫を飼っていることを告げましたが「あっ、そう」で終わりました。
それでも心配な人は 初めからペットを飼わないことです。


【猫アレルギー】
以前ヒデさんに「猫アレルギー」という病気を知っているか聞いた事があります。
するとヒデさんは「猫をみただけで蕁麻疹かなにか出る病気のこと?」と言いました。
思わず笑ってしまいましたが「猫そのものの存在」がアレルギーを引き起こすとは私も考えられません。
アレルゲンはこの世の中に溢れています。花粉、ハウスダスト、害虫、化学物質、食品この範囲だけでも数限りなく存在します。
猫が原因になるとすれば抜け毛などが考えられますが、これは日常の掃除で解決できるのではないでしょうか。
子供に清潔な環境を・・と考えるなら当然整理整頓、掃除を心がけるはずです。
ただし行き過ぎた清潔は必要な免疫さえもそぎ落としてしまう可能性もあります。

妊娠、出産を理由に大切な家族の一員であるペットをどうか手放さないでいただきたいと思います。

【猫のパワー】
赤ちゃんが欲しいと悩んでいる時、不妊治療が辛くて堪らなかった時、他にも生きていれば様々なストレスを感じています。
そんな時いつも傍にいてくれたのがはち、たあちゃん、マーチ、ヒカル、そして今まで共に暮らしてきた動物たちでした。
彼らの存在がそこにいてくれるだけで心が癒されていくのです。
でも彼らは私を癒すために生まれてきたのではありません。彼らは愛されるために生まれてきました。
その彼らを大切に慈しむことで私たちの心は満たされるのではないでしょうか。

人間の都合で彼らを手放したり、捨てたり、虐待したりする事があってはならないのです。

今年も沢山の命が生まれてはその殆どが愛されることなく儚く消えていったことでしょう。
ですが、猫を通して知り合う事が出来た方々、心ある方々が多くの命を救ってこられました。

その様子を尊敬の念を抱きつつ見ているだけだった私ですが
来年は生活の大きな変化を自分なりに受け入れながら小さくても一歩前進したいと思っています。

本年は本当にお世話になりました。心から御礼申し上げます。

2003年が皆様にとりまして素晴らしい一年となりますようにとお祈りいています。


 ヒデ&ノリ

2002年12月31日



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